ピータードラッカーと浪費的コスト

ピータードラッカーと浪費的コスト

プロジェクト管理会計研究所 古谷です。

本日は、ドラッカーの提唱するタイプ別のコスト管理方法を紹介します。

1:成果に直結する活動(生産、営業など)
このタイプの活動はコストとしてみてはいけません。
あげた成果の大きさに注目します。

2:補助的なコスト(経理、総務など)
必要最小限の仕事量を見積もり、それを最も効率的に行います。

3:その活動をやめてもそのダメージ以上のコスト節約になるもの
当たり前に行っている活動も、
よくよく検討してみると無意味になっている場合があるものです。
辞める勇気を持ちましょう。

4:成果に全く貢献していないコスト‥『浪費的コスト』
稼働していない設備・人員など。
場合によっては浪費的コストの発見は
大きなイノベーションにつながることがあります。

現場では浪費的コストを明らかにすることに抵抗があります。
「手空き状態」がまるでサボっているように見えるからです。
「成果に注目する」ことでしか解決できません。

浪費的コストには巨額であるにもかかわらず、
まったく意識されない場合があります。

ドラッカー曰く有名な例は20世紀半ばまでの海運会社です。
それまでの海運会社は、最大のコストは船が海を渡るときに
発生していると考えていました。
ですから、速く、安く運行できる船の設計や維持管理に意識
を集中させていました。

しかしながら、海運会社の最大のコストは港で発生していました。
かつて船の貨物の積み込み・積み下ろしは沖仲仕・陸仲仕によって
ほとんど人力で行われていました。
しかも日数は各5日ほどもかかったそうで、それがすむまで
次の船は港で停泊して順番待ちをしていたのだそうです。

海運会社はこのコストは変えることのできないものと見ていたわけです。

ところが、コンテナが発明されると状況が一変しました。
それは港におけるこのような状況が「浪費的コスト」と
認識されたことを意味しました。
海運会社はコンテナの積み込み・積み下ろしがしやすい船を
求めるようになり、船舶の設計思想が変わりました。

厳しい肉体労働であった沖仲仕・陸仲仕は
積み下ろし・搬送用機械のオペレーターとしての港湾労働者に変化しました。
そして貨物の運送コストは劇的に削減されたのです。

現在当たり前のようにやっている業務が
浪費的コストとされるのは
それを行っている社員からすると自信を亡くしてしまいそうですが
その次の業務をしっかりとイメージさせてあげることが重要ですね


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