サイボウズがゴジラ企業になるために

プロジェクト管理会計研究所 古谷です。

数年前のコンサルタントの大前研一さんのコラム
「サイボウズがゴジラ企業になるために」を拝読しました。

サイボウズは、日本のグループウエアのシェアで1位のシェア、
グループウェアとは、企業内で情報共有を進めるためのソフトで、スケジュールや設備の管理、連絡網、電子会議などに用いるものです。

サイボウズは1997年に愛媛県松山市のマンションで、3人で創業したベンチャー企業。
IBMやマイクロソフトと比べれば、きわめて小さい規模の会社である。
そのサイボウズが、巨大企業と伍して戦い、追い抜いたのである。しかも日本人によって作られた、いわゆる和製ソフト その未来への方向性を示したこのコラム
私も大変共感している部分。

一部抜粋を紹介します。

「グループウエアを核としつつもグループウエアからの脱却を」

サイボウズは、これまでM&Aによる買収戦略を繰り返して成長してきた。しかし、それだけではゴジラ企業になることはできない。今後は、よその会社が考えてないことをやるべきだ。しかも、グループウエアから派生する事業で、である。

いま、サイボウズは携帯からのグループウエア利用に注力しているように見える。しかし、それだけなら他の企業でも考えつくことだろう。わたしが言いたいのは、もっと違うことだ。

現在のグループウエアは、会社のなかでスケジュールや情報、プロジェクトの管理などを共有することが中心だ。もしプロジェクト管理の機能が経理につながるようになったら、どうだろう。中小企業であれば、A社から受けた仕事、B社から受けた仕事というように、会社ごとにお金の建て方が違ってくるはずだ。だからプロジェクトの進行管理だけでなく、会社ごとにコードを分けて、自動的に経理と連動するようにするのだ。

そのように業務と経理を連動させたら、仕事の違う面が見えてくる。お客さんごとの違い、具体的に言えば「ここは顧客開拓にお金がかかっている」「この会社は技術やシステムにお金がかかっている」というようなことだ。プロジェクト別の収益性などもどんぶりではなく正確に把握することができるし、顧客開拓にかかった時間などが把握されていれば入札価格の設定などでは大きな力を発揮することができるようになる。

スケジュールや施設を管理する、という消極的なグループウエアから経営の中枢に位置づけられるものになることが肝心である。そうすれば(大企業でも苦手な)ERPなどに手を染めないで会計ソフトと連動して、まさに中小企業の経営の近代化に貢献することができる。これは特に受注型の企業やプロフェッショナル・ファームのようなプロジェクト型の会社、経営そのものがグループ活動から構成されているような企業では必須の観点だ。

スケジュール管理や連絡板のような機能は、いままでのグループウエアで十分だ。次のシステムでは、わたしなら経理(グループ別採算、固定費の回収、レートの正しい設定など)や人事(アサインメント、ベストチームの編成、評価、外部コラボレーションの企画など)まで連動するような機能を求めたい。既にサイボウズを導入している企業を中心に、新しくそういう追加ソリューションを売り込んでいけばいい。そうやって、業務の中核システムに踏み込んでいくのだ・・・・

約10年前のこのコラム
人モノカネの情報をグループウェアとして 統合されているモノは未だに出てきていません。
ITのプロではなく経営のプロがグループウェアを作ったら。。。と思うところもありますが
グーグルでもマイクロソフト Amazonでもなく日本企業にこの領域を目指してもらいたいと思います。

photo by yukiharu furuya


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